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2016年7月27日 (水)

レースレポート☆

ここで改めて・・・IRONMAN Lake Placidのレポート☆

水泳:3.8km 自転車:180.2km マラソン:42.2km 計:226.2km

トータルタイム:15時間55分

水泳は湖で1.9km×2周、自転車は下って上って90km×2周、マラソンは21.1km×2周。

 

朝7時前にスタートして夜11時前にゴール。

これまでで1番キツいコースだったぁ。特に自転車、獲得標高はなんと2,102m!

へなちょこの私が63km/h出るほどの下り坂10kmに、90kmの周回終わりはほぼ上り坂20km。マラソンパートではまさかのト○○行脚でもなんとかゴール★

長ーーーくなりますよ、それではスタート! 

 

☆☆☆

朝4:00起き。朝ごはんは日本から持ってきた餅、現地調達のチーズ、卵、フルーツ。

自転車乗りながら食べる補給食の赤飯を電子レンジで温めておにぎりに。

5:00に宿を出発。徒歩4分ほどの大会会場へ。

あらかじめ前日に自転車は大会会場のバイクラックに、着替えやシューズを入れた袋は荷物ラックに掛けて置いている。

当日持っていく荷物は自転車の途中で食べる補給食や飲み物と空気入れ、ウェットスーツなど。

 

まずはナンバリングと言って腕にはレースナンバー、足には年齢をマジックでボランティアの方に書いてもらう。

年齢を書いてもらうのは、5歳刻みで年代別順位がつくため、ね。

湖の端っこでウォーミングアップ。水温は冷たくなく温くもなくちょうど良し。

国歌が流れ厳粛な雰囲気から一転、音楽とアナウンスがガンガン流れる中、周りの選手と踊ったりボランティアの方とハイタッチしながらスタートラインへ。

しんたろーさん、あつまさんとガッチリ握手、ここまでこれてよかった!早くもじーん。

 

6:30にプロ女子の部スタート、続いて一般の部3000人がタイム申告順にスタート。

ここで腕っぷしの良い筋肉隆々の選手に殴られたらひとたまりもないわ、後から抜かせばいいのよ、と遠慮しちゃって。

持ちタイムよりも遅い1時間20分のレーンでスタート。

・・・他の選手にガシガシドンドンぶつかっていったのは私、だった。

こりゃ、やってしまったー!こうなったら、ポイントを稼ぐべし♪

 

1人抜かしたら20点、ぶつかったら-5点、人にくっついて泳いだら15点、と決めてゲーム開始☆

あれよ、あれよ、と1周めがおしまい。2周めもポイント稼ぎに精を出していたら、あらら、終わっちゃった。

陸に上がると、ボランティアの方が大勢スタンバイ。ウェットスーツをつるんっと脱がしてくれる。

 

次の自転車パートに向けて、自分の荷物袋をラックから取り外しトランジションエリアへ。

ここでもボランティアの方が着替えを手伝ってくれる。

 

幸せだよねぇ、好きなことをしているのに手伝ってくださる方や運営ボランティアの方が力を貸してくださったり、応援もたくさんしてもらえて、さ★

 

水泳:1時間15分

 

☆☆☆

90km×2周のバイクパート。

下りからスタート、ひゃひゃー。

下り基調が10km続く。

途中63km/hになった激下り坂も!!

 

なだらかな上りが続く道では、みなさん、喋る喋る、よく喋る。

「ピンクのバイク、かわいい☆」何度言ってもらったことか。

 

バイクパートとマラソンパートでは背中と前側に"Cancer Survivor Never Give Up"の黄色いメッセージを着けて走ったんだ。

これは2011年のCanada大会に始めて2013年のLouisville、今回としていること。

 

「君、がんになって何年経つの?僕は25年だよ。」

「私は12年です。25年も経つんですか!?すごーい!生きる希望をもらいましたよ、ありがとうございます!」

 

しゃかしゃか進むと

「僕はがんになって5年経つんだ。」

「私の家族もがんになったのよ。励まされるわ。」

「去年、母をがんでなくしたの。お互い最後まで走りきりましょ。」

通り過ぎながらに口々に話かけてくださった選手たち。

(つまり私はどんどん抜かれた、ということよ、あは☆)

 

中にはLIVESTRONGの黄色いリストバントをされた選手が。

抜かされ際にハイタッチ!おおっと!自転車に乗りながらのハイタッチはレベル高し。

 

上り坂続きの165km地点。後ろから渋い声が。

「"Cancer Survivor Never Give Up" あなたがしていることは、あなたにしかできないことで他の選手にはできないこと。

励まされている人はたくさんいるんだ、僕のようにね。これからも続けていくことを僕は願っているよ。」

ナイスミドルなおじ様選手からそう声を掛けてもらい、ボロボロ涙。

これを聞くために私はこのレースに出たんじゃないかって思ったよ。

ここはフィニッシュラインですか?という程、泣いていると。

 

「"Never Give Up"今の私にぴったり。さっきね、自転車で転んじゃったの。あなたの背中のメッセージを見たら元気が出たよ。ありがとう!」

そっか、がんだから、とか、がんじゃないから、じゃなくて。

一生懸命がんばっている姿にお互い、励ましたり励まされたりしているんだね。

 

街中に入ると、ものすごい数の応援の方々。

イェーイ!と手を振りながら、バイクパートおしまい。

 

42.2kmのマラソンを残し、制限時間まで7時間半。

 

自転車:7時間39分

 

☆☆☆

よーし、ここまでこればフィニッシュラインが見えてきた。

LIVESTRONGの黄色いTシャツに麦わら帽子で21.2km×2周を走り出す。

おかしな格好だからかな?目立つみたいで、たくさんの応援の声が飛んでくる。

そんな賑やかな街中からどんどん離れて左右を緑に囲まれた道を進む。

 

1.6km毎に飲み物や食べ物があるエイド・ステーション。エイドでも声を掛けてくださるボランティアの方々。

 

ピカーン!と晴れて日差しが痛い中、エイドが光り輝いて見える。

だんだん朦朧としてきて、ただ前に足を出している状態。

街中に再び戻ってくると、右からも左からも大歓声の応援。

 

ひときわ大きい応援をくださったのが「Multiple Myeloma Research Foundation(多発性骨髄腫に対する研究基金)」

ハイタッチしたり、握手したりしていると・・・もうね、涙、涙だよ。

泣きすぎて立ち止まっちゃったくらい。

 

MMRFはこの大会のオフィシャルパートナーでチャリティーエントリーとして募金を集めてこの大会に参加している選手が何名かいて。

そうして自分のチャレンジを通してどなたかの力に、とされている方々を見ていると、すごく勇気付けられる。

何かしたい!と思うのだけど、今の私にはメッセージ着けて走ることが精一杯かな。

 

「IRONMAN事務局として取材させてもらうよ。」

後ろからと前からと走っているところを撮影。

何か質問されるかな?と思ったらそれでおしまい。

ぎゃー!しまった、こういう時は自らバンバン喋らないと、だね。

2011年のIRONMAN Canadaの時もこうして撮影していただいて・・・あの時は取材なのか何なのかもわからなかったにも関わらず、カメラを向けられた瞬間ベラベラものすごい勢いで喋ったっけ、聞かれてもいないのに。

今回はメッセージを着けて走ることやがんに関する活動を続けていくことに迷いが出てきてたのもあって、前日まで着けるかどうか迷ってた。

走りながら意識が朦朧としてボーッとしていたのもあるけれど、何を喋ろう?と考えていたらあぁ~っと終わっちゃった。

それでも公式ビデオにほんのちょっびっと取り上げていただけて・・・ありがたいことです♪

 

「かおりさん!がんばってくださーい!」

ん?言葉がすんなりわかる。あ、日本語だ!

日本の方が1周めの終わりに応援してくださいました★

お祭り騒ぎの街中から離れて2周め。

ありゃ?お腹が下り始めてえらいこっちゃ。

トイレ行脚のはじまり、はじまり~♪

 

どんどん日が暮れていく。気温もぐぐっと下がり、少し肌寒くなってくる。

街灯なんてない道。

真っ暗の中を進むと温かく光るエイド・ステーション。

チキンスープを渡してくれたボランティアの方に「ありがとうございます、サポートしてくださって。」と伝えると

「こちらこそありがとう、だよ。毎回、笑顔できてくれて元気をもらったよ。」

素敵な笑顔で返してくれて元気が出てくる。

 

ポツン、ポツン・・・1周めとは打って変わり、すれ違う選手の数が少ない。

突然、背中をポーン!と叩かれた。

「最後まで進み続けるのよ。」先行く選手が声をかけてくれる。

 

街に入ると真っ暗にも関わらず、応援してくださる方々が。

中にはすでにフィニッシュした選手も。

 

だんだんアナウンスと音楽のボリュームが大きくなっていく。

グランドに入ると応援の声が波になって届いてくる。

 

トラックのカーブを曲がるとライトアップされたフィニッシュラインとそこに続く道がピカーン!と光ってる。

両際からは大歓声の渦。

あまりにもその景色が眩しくて一瞬、立ち止まって涙。

再び走り出しながらハイタッチ。

 

「Kaori from Japan, you are an IRONMAN!!!」

アナウンスが響くと一気に溜まっていたものがダーッ(←念のため書いておくと涙、だよ)

 

今年3月にもうすぐ4ヶ月となる命をなくし、1年前にエントリーしてキャンセルし忘れてたこの大会に出場すると決めて。

回復が間に合うかどうかわからなかったけれど、スタートラインに立つことを目標にしてここまで無事に辿りつけたぁ☆

 

15時間55分、長いようで短かった1日。

 

マラソン:6時間39分 トータルタイム15時間55分

 

☆☆おまけ☆☆

フィニッシュ後にボランティアの方が「寒いよね、これ被って」と魔法の銀紙保温シートを被せてくれて、写真撮影待ち。

ずーっと背中をぎゅーっとしてくれて、温かかった。

カメラマンの方に「なんの種類のがんだったの?」と聞かれ

「悪性リンパ腫でした。」と答えると「Congratulations!Amazing!」と満面の笑み。

 

そう、アメリカやカナダで「がんだったのよ。」と言うと多くの場合、褒めてくれたりするのよね。

人によって受け止め方は違うし、いいわるいは別として、これ、日本との違いはなんだろう?

 

次の日、マラソンパートで被っていた麦わら帽子にフィニッシャーTシャツを着てパーティー会場や街を歩いていると。

「おめでとう!あなたのことを覚えているよ。」と何人かの方に声を掛けられた、うれしー♪

麦わら帽子効果は抜群ね★

 

そして・・・自転車の空気ボンベは飛行機に乗せられないため、どなたかにプレゼントしようとサンドイッチ屋さんに入りフィニッシャーTシャツを着た方に声を掛けると。

「僕だよ、ほら、レース中にがんになって25年になったと話しかけたの。」

えっ、えぇー!!こんな偶然ってアリ?

隣には奥さんと3人の子どもさん。

こうしてがん治療後にトライアスロンをされている方の姿を見ると、可能性を感じられるなぁ。

 

あぁ、治療中やそのすぐ後にこういう方の存在を知っていたら、もっと生きる希望を持てたりしたかもしれないな、と思う。

 

私の頭の中のカレンダーは次の検査までで消えていて、検査が終わるたびに次の3か月分のカレンダーが付け足される。

さすがに12年こういう生活していると慣れてくるし、なんだかんだしぶとく生きていそうだし、先を見通したところで結局生きられるのはこの瞬間だけ、と気づくんだけどね。

 

「泳いだり走ったりできないなら、生きる意味ないじゃん!」と思っていた13年前。

動けなくなったり、あれ?このまま死ぬのかな?と思うと「景色を見られるだけでいいー!」と幸せのハードルは下がっていった。

ま、動けるようになるとそんなこと、忘れちゃうんだけどね。

 

希望を持つから失望することもあるけれど、それでもこうして先輩サバイバーさんに出逢うと希望を持てて、自分の可能性を信じよう!という気になったりしてとっても励まされる。

私もそういう先輩になれたらいいなー♪

 

ふっふっふ・・・来年はIRONMAN Mont-Tremblant,Canadaへゴー!

 

 

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